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ヒート「イントゥ・ザ・グレイト・アンノウン」

イントゥ・ザ・グレイト・アンノウン

ヒート               

2017/09/20 RELEASE

Track List
北欧新世代メロディアス・ハードの雄 H.E.A.T、大きな成長を遂げたニューアルバム!!

今や新世代メロディアス・ハード・シーンを牽引する存在にまで登りつめたスウェーデンの5人組、H.E.A.Tのおよそ3年半ぶりとなる新作。オリジナル・ギタリストのデイヴ・ダロンの復帰1作目かつ通算5作目となるアルバムだ。

 サウンドは初期の叙情性を処々で残しつつも、エリック・グロンウォール(Vo)加入後になされてきたアップデートがより顕著に行われている。2014年リリースの前作『TEARING DOWN THE WALLS』で感じられたスタジアム・ロック感がいっそう色濃くなった印象だ。例えば「Time On Our Side」なんかではシンセの導入やそのグルーヴ感などから、モダンロックへも傾倒しつつあることが窺え、よりメインストリームを狙った挑戦的な作品となっている。

 と、哀愁味を帯びたメロハー・サウンドが好きだった初期からのリスナーに敬遠されそうだが、Mr.Bigの「Take Cover」的な心地良いグルーヴを持つAORチューン「Redefined」、哀愁のドラマチック・パワーバラード「Eye Of The Storm」、ダウンチューニングのヘヴィ・ギターが印象的ながら、ブリッジからサビへの展開が強烈なフックとなる「Blind Leads The Blind」、ノスタルジックなメロディーがなんとなくミカエル・アーランドソン的(?)ながらQUEENのような大衆感もある名曲「We Rule」なんかは、さすがのクオリティを誇る。アルバム後半に行くにつれ濃厚な楽曲が登場し、本編ラストの7分半の大作でありタイトルチューン「Into The Great Unknown」では70'sロックのフィーリングを導入したりと、非常に中身の濃い作品に仕上がっている。楽曲もアレンジ力もグンっと幅を広げ、何段もステップアップを遂げているのだ。

 アンパイのメロディアス・ハード路線で足を止めず前進し続けるその姿勢は、新世代ハードロックシーンのリーダーであることを自覚している証。その確固たる決意に満ち溢れた作品だ。正直これまでのリスナーの意見は分かれるだろうが、新たなファン層を開拓し得ることに間違いない。日本盤ボーナストラック「F Y I Miley」はマイリー・サイラスをポジティブにトリビュートした曲だが、こんなところにも彼らが今見ているものが表れていると思う。 (Manabu.H)

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