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2021/01/22

次のTikTokバズはこれ!? 労働歌の替え歌がバイラルヒット中

 TikTokでバズを起こしているシーシャンティ(she shanty)をご存知だろうか?

 シーシャンティは大型商船の船員たちが息を合わせるために歌った労働歌である。1849年の小説『レッドバーン』の中で作家のハーマン・メルヴィルは「船乗りにとって、歌が上手ければ得をする。オフィサーから名声を与えられるだろうし、船員たちから人気を集めるから。中には、船に乗せる前に、船員に歌が歌えるかどうか確認する船長もいるものだ。」と、船員には歌の才能も必要であることが記されている。

 そんな遥か昔の労働歌が一体なぜZ世代が夢中になるプラットフォームで存在を強くしているのか? 発端はあるTikTokユーザーの投稿だった。

 ネイサン・エヴァンスによるニュージーランド発祥のシャンティ「Soon May The Wellerman Come」の歌唱動画が投稿されると、徐々に拡散されていき、バイラルヒットに。それから派生して、EDM調にリミックスしたり、ポップソングをシーシャンティ風に替え歌にしたりする投稿者や、ネタ動画や船員になりきるコスプレ動画などが続出している。気になる方は「#ShantyTok」で検索してみてほしい。