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2019/09/11

英国ロイヤル・オペラまもなく4年ぶり来日公演がスタート パッパーノ「歌を、歌い手を、いかに愛して理解するかが重要」

 英国ロイヤル・オペラが、9月12日より4年ぶりに来日公演を開催する。

 9月6日に都内で開催された開幕記者会見に、同劇場の音楽監督で2作品を指揮するアントニオ・パッパーノほか、主要歌手たちが日本公演への思いを述べた。

 まず、演目についてパッパーノは「グノーの『ファウスト』と、ヴェルディの『オテロ』と、全くスタイルの違う2つの作品を聴いていただきます」と紹介。

 『ファウスト』はドイツの文豪、ゲーテの『ファウスト』に基づいて作られ1859 年のパリで初演された、悪魔に魂を打った老博士・ファウストの物語だ。ファウスト役のヴィットリオ・グリゴーロは、過去に『ウエスト・サイド・ストーリー』で来日しており、「本格的でシリアスなオペラは、日本では初。最高の指揮者と一緒に仕事ができるのは素晴らしいこと!」とパッパーノを絶賛した。また、メフィストフェレス役のイルデブランド・ダルカンジェロは「前回のロイヤル・オペラ日本公演では『ドン・ジョヴァンニ』を歌いましたが、今回もまた悪いヤツです(笑)。この役は3度目ですが、マエストロに助けられながら取り組んでいます」とユーモアを交えつつ挨拶した。

 もう一つの演目、『オテロ』はシェイクスピア原作の悲劇。嫉妬に狂った英雄オテロの破滅が描かれており「シェイクスピアのメッセージを、ひとつも間違えずに伝える素晴らしい作品」とパッパーノも太鼓判の傑作だ。主人公オテロ、敵役ヤーゴともに「オペラの中でももっとも難しい役柄」とも言われている。オテロ役を得意とするグレゴリー・クンデは「オテロはテノールが目指す、その頂点にある役柄の一つ。今回の(キース・ウォーナー演出の)プロダクションは2017年の初演も歌っていますが、素晴らしい舞台です」とアピール。そして、ジェラルド・フィンリーもヤーゴ役は当たり役で、「ヤーゴは常にオテロの耳元で囁き、ピアニシモの表記がなんと7回も出てくる。悪魔的なキャラクターで、物語もとても恐ろしいけれど、ぜひ楽しんでいただきたい」と説明した。また、デズデモナを歌うフラチュヒ・バセンツは今回が日本デビューだが、その清らかなヒロイン像を体現するに相応わしい歌手との前評判だ。バセンツはパッパーノについて「彼は、まるで画家のように私たちに色付けをしてくれます」と絶対的な信頼感を寄せる。

 「音楽作りの中でもオペラは特別。歌を、歌い手を、いかに愛して理解するかが重要」という言葉が印象的だったパッパーノ。その手腕が大いに発揮される公演となるだろう。

◎公演情報
【ファウスト】
2019年9月12日(木)東京文化会館
2019年9月15日(日)東京文化会館
2019年9月18日(木)東京文化会館
2019年9月22日(日)神奈川県民ホール

【オテロ】
2019年9月14日(土)神奈川県民ホール
2019年9月16日(月・祝)神奈川県民ホール
2019年9月21日(土)東京文化会館
2019年9月23日(月・祝)東京文化会館

 

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