2019/06/05
1980年代のブラック・コンテンポラリー全盛期に活躍した女性シンガー、メリッサ・モーガンが、6月4日ビルボードライブ大阪に初登場し、来日公演を行った。
80年代初頭にシェイズ・オブ・ラヴというディスコ・プロジェクトでリード・ボーカルを務めたのち、1983年にソロシンガーとしてのキャリアをスタートした彼女。カシーフとのツアーや、チャカ・カーン、ホイットニー・ヒューストンらのバックコーラスを経験し、1985年にはプリンスのカバー「Do Me Baby」でソロデビューを果たし、R&Bチャート3週1位となるなどの大ヒットとなった。
以降、様々なアーティストへの客演を経て、昨年発表した約13 年ぶりの新アルバム『Love Demands』は、アレサ・フランクリンやオーティス・レディング、サム・クックなどの名曲カバーやヒップホップ・ビートの新曲など、様々なアプローチで彼女の魅力が堪能できる1枚となっていた。
そんなアルバムを引っ提げて、東阪ビルボードで初の公演が行われるとあり、開演前からフロアは期待に満ちたムードが漂っていた。メンバーが登場し、ディヴァーヌ・ウィリアムズ (Keyboards, Musical Director)がマイクを手に「Are you ready?」と呼びかけると、観衆が一斉に立ち上がり、大きな拍手と歓声の中、メリッサが登場した。
チャーミングな笑顔で「調子はどう?」と呼びかける仕草がとてもキュートだが、歌い始めると言わずもがな圧巻の歌声。時に熱っぽく大胆に、時に慎ましく、成熟した大人の女性ならではの魅力満載のステージを繰り広げていく。
「恋人たちに捧げるわ」と艶のある歌声でバラードを美しく歌い上げた後は、「ロックはお好き?」とNEWアルバムからのアッパーチューンを力強く歌い上げる。80年代を彩った珠玉の数々、近年のオリジナル曲は勿論、彼女の名前を一躍有名にしたヒットナンバーまで惜しみなく披露されていく。
「パーティしたい?もっと躍りましょ!」とメリッサ自らフロアに飛び出し、オーディエンスと握手を交わしながら熱唱。熱狂の中、初のビルボードライブでの公演は幕を閉じた。
今夜はビルボードライブ東京でメリッサ・モーガンの公演が行われる。1980年代を駆け抜け、今尚輝き続ける彼女の歌声をぜひ堪能して欲しい。
Text by 杉本ゆかり
Photo by Kenju Uyama
◎公演情報
【メリッサ・モーガン】
2019年6月4日(火)<終了>
ビルボードライブ大阪
2019年6月5日(水)
ビルボードライブ東京
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
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