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2019/02/10

【深ヨミ】嵐休止発表後のパッケージセールス動向を検証

 嵐『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」』が、15,182枚を売り上げSoundScanJapan映像ソフトランキングで2位を獲得した(集計期間1月28日~2月3日)

 これは、嵐が1月28日に2020年末に活動を休止する発表を受け、日本全国で嵐の既発パッケージを求めたためであり、同一集計期間の映像ソフトランキングに『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」』以外トップ100に21タイトルが入るという快挙を成し遂げた。また同一集計期間の2月11日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”では『「untitled」』の13位を筆頭にトップ100に15タイトル、“Top Singles Sales”では『君のうた』の20位を筆頭に、トップ100に7タイトル、トップ300に42タイトルをランクインさせている。

 ここで、嵐のパッケージセールスの動向を活動休止発表の前後でどのような変化があったかをSoundScanJapanのセールスデータを使用し検証してみる。

 まず、嵐が過去リリースしたアルバム・シングル・映像ソフトのタイトルが、今年に入ってから休止発表の週まで(19年1週~19年4週)の販売数の推移は下記の通りである。

◎嵐19年週別パッケージセールス推移(左からアルバム・シングル・映像・合計)
19年1週(18年12月31日~19年1月6日) 1,356枚 2,305枚 2,931枚 6,592枚
19年2週(19年1月7日~19年1月13日) 991枚 1,488枚 2,519枚 4,998枚
19年3週(19年1月14日~19年1月20日) 1,027枚 1,414枚 2,367枚 4,817枚
19年4週(19年1月21日~19年1月27日) 1,295枚 1,439枚 2,911枚 5,645枚

 1週目はNHK紅白歌合戦等の年末年始のTVでの露出の高さの影響により高めの傾向ではあるが、これらの期間で言える事は、嵐は新譜発売がない時期にも関わらず、1週間平均で5,513枚(アルバム1,167枚・シングル1,662枚・映像2,684枚)もの音楽パッケージをコンスタントに販売しており、これだけでも嵐が他に類を見ない稀有なアーティストであるという事がわかる。

 そして休止発表後の19年5週(19年1月28日~19年2月3日)の嵐のパッケージの総販売枚数は下記の通りである。

◎嵐19年5週パッケージセールス(左からアルバム・シングル・映像・合計)
19年5週(19年1月28日~19年2月3日) 19,595枚 16,835枚 57,938枚 94,368枚

 前週である4週と比較すると、アルバムで約15倍、シングルで約12倍、ビデオでは実に約20倍に販売数が伸び、嵐活動休止のニュースのインパクトが大きかった事を証明する結果となった。19年1週~5週の嵐のパッケージの販売推移をグラフ化した物が図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/72364/2)である

 更に活動休止発表後に、どんな作品が売れたのかを見てみよう。まずアルバムについて、19年5週(19年1月28日~19年2月3日)のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、嵐の作品だけを抽出したのが下記の通りである。
◎19年5週における嵐のアルバムタイトル(ランク・タイトル・発売日・販売数)
13位 『「untitled」』 2017.10.18発売 4,405枚
16位 『All the BEST! 1999-2009』 2009.08.19発売 3,970枚
39位 『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』 2004.11.10発売 1,196枚
40位 『Japonism』 2015.10.21発売 1,174枚
52位 『Are You Happy?』 2016.10.26発売 1,016枚
62位 『ARASHIC』 2006.07.05発売 800枚
63位 『Time』 2007.07.11発売 792枚
66位 『One』 2005.08.03発売 761枚
81位 『嵐 Single Collection 1999-2001』 2002.05.16発売 616枚
82位 『僕の見ている風景』 2010.08.04発売 615枚
84位 『Popcorn』 2012.10.31発売 593枚
86位 『THE DIGITALIAN』 2014.10.22発売 572枚
89位 『Dream“A"live』 2008.04.23発売 566枚
95位 『LOVE』 2013.10.23発売 525枚
96位 『Beautiful World』 2011.07.06発売 507枚

 更に、ここで抽出した上位10タイトルについて2019年1週目から5週目の販売枚数をグラフ化した物が図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/72364/3)である。

 最新作である『「untitled」』が最上位であるが、続いて、最新のベストアルバム『All the BEST! 1999-2009』が続き、更に『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』とベスト盤が続いている。『嵐 Single Collection 1999-2001』も81位に入っており、ベスト盤を購入しているファンが多いようだ。1週~4週は前々作『Japonism』、前作『Are You Happy?』の方が『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』より売れていたのだが、5週においては『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』が逆転している事からも、休止の発表の影響により特にベスト盤の需要が伸びている事を示している。

 続いてシングルについて同様に19年5週(19年1月28日~19年2月3日)に販売されたシングルの上位作品のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”のランキングと販売枚数は下記の通りである。

◎19年5週における嵐のシングルタイトル(ランク・タイトル・発売日・販売数)
20位 『君のうた』 2018.10.24発売 4,566枚
33位 『夏疾風』 2018.07.25発売 1,806枚
50位 『Find The Answer』 2018.02.21発売 981枚
53位 『Doors -勇気の軌跡-』 2017.11.08発売 808枚
73位 『Happiness』 2007.09.05発売 555枚
77位 『Monster』 2010.05.19発売 513枚
82位 『I seek/Daylight』 2016.05.18発売 465枚

 また、上位10タイトルについて2019年1週目から5週目の販売枚数をグラフ化した物が図3(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/72364/4)である。

 シングルについては、上位3作品『君のうた』『夏疾風』『Find The Answer』は2018年発売されたタイトルであり、『Doors -勇気の軌跡-』を含めて、直近4作が上位を占める結果となった。他の上位作品をみても比較的新しいタイトルが占めている。これはシングルについては、CDショップでは旧譜を置くスペースが少なく、新しい作品ほど在庫がある可能性が高いためと推測される。それもあって、アルバムや映像商品ほどはランキングでの動きは大きくない。その中で、73位『Happiness』2007.09.05発売・77位『Monster』2010.05.19発売等は発売から相当時間がたっているにも関わらず販売数を伸ばしているのが目を引く結果となっている。

 そして映像ソフトで嵐がリリースした音楽ビデオ(DVDとBlu-Ray)について、1月28日~2月3日におけるSoundScanJapan映像ソフトランキングで上位に入った作品を抽出した。そのランキングと販売枚数は下記の通り。

◎19年5週における嵐の映像ソフトタイトル(ランク・タイトル・発売日・販売数)
2位 『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」』 2018.06.13発売 15,182枚
10位 『ARASHI BLAST in Hawaii』 2015.04.15発売 5,625枚
13位 『ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?』 2017.05.31発売 4,852枚
18位 『ARASHI Anniversary Tour 5×10』 2010.04.07発売 3,704枚
19位 『5×10 ARASHI ALL the BEST! CLIPS 1999-2009』 2009.10.28発売 3,694枚
30位 『ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism』 2016.08.24発売 2,549枚
32位 『ARASHI AROUND ASIA 2008 in TOKYO』 2009.03.25発売 2,173枚
33位 『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』 2015.07.29発売 2,152枚
35位 『SUMMER TOUR 2007 FINAL Time-コトバノチカラ-』 2008.04.16発売 2,006枚
36位 『ARASHI 嵐フェス'13 NATIONAL STADIUM 2013』 2014.05.21発売 1,998枚
37位 『ARASHI BLAST in Miyagi』 2016.01.01発売 1,992枚
38位 『ARASHI Live Tour 2013 “LOVE"』 2014.07.30発売 1,937枚
45位 『How's it going? SUMMER CONCERT 2003』 2003.12.17発売 1,592枚
48位 『ARASHI AROUND ASIA + in DOME』 2007.10.17発売 1,535枚
57位 『ARASHI LIVE TOUR Popcorn』 2013.04.24発売 1,314枚
58位 『ARASHI AROUND ASIA』 2007.05.23発売 1,291枚
74位 『ARASHI 10-11 TOUR “Scene"~君と僕の見ている風景~ STADIUM』 2011.01.26発売 976枚
76位 『ARASHI 嵐フェス NATIONAL STADIUM 2012』 2012.12.26発売 919枚
82位 『2004 嵐! いざッ、Now Tour!!』 2005.01.01発売 877枚
87位 『ARASHI 10-11 TOUR “Scene"~君と僕の見ている風景~ DOME+』 2011.06.15発売 818枚
95位 『ARASHI LIVE TOUR Beautiful World』 2012.05.23発売 699枚

 上位10タイトルについて2019年1週目から5週目の販売枚数をグラフ化した物が図4(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/72364/5)である。

 『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」』は1位に2,500枚差と迫る2位となったのをはじめとして、実に21作品がトップ100に入る結果となった。映像ソフトについては全体で前週と比較し約20倍と高い伸びを示しているが、中でも19位『5×10 ARASHI ALL the BEST! CLIPS 1999-2009』は、他のライブ映像作品と異なり、ミュージッククリップ集であるにも関わらず、実に前週比33倍の販売数となっている。アルバムやシングルよりも映像ソフトの方が販売数の伸びが大きいのは、やはり映像として嵐を残しておきたいという気持ちのためではないだろうか。

 嵐の活動休止は日本全体にショック与える大きなニュースだったが、これらの結果からも音楽業界にとっても大変な影響を及ぼしているアーティストであることが再認識できた。これからも活動休止までの期間、嵐が私達に感動を与えてくれる事に期待し、注目していきたい。

 

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