現地時間2019年1月22日、【第91回アカデミー賞】のノミネーションが発表された。

　最多ノミネートとなったのは、アルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』 とヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』で、いずれも10部門にノミネートされた。

　レディー・ガガとブラッドリー・クーパー主演の『アリー/スター誕生』 は、＜作品賞＞、＜主演男優賞＞、＜主演女優賞＞の主要部門を含む8部門にノミネートされた。ガガとブラッドリーが劇中で歌う「Shallow」は、＜歌曲賞＞にもノミネートされている。

　ケンドリック・ラマーとSZAによる『ブラックパンサー』の「All The Stars」は、同じく＜歌曲賞＞にノミネートされた。コミック・ブックが原作の作品として初めて＜作品賞＞の候補に選ばれた『ブラックパンサー』は、7部門でノミネーションを得ている。また、クイーンの故フレディ・マーキュリーの半生を描いた伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、＜作品賞＞、＜主演男優賞＞を含む計5部門にノミネートされた。

　なお、＜作曲賞＞には、『ブラック・パンサー』ルドウィグ・ゴランソン、『ブラッククランズマン』テレンス・ブランチャード、『ビール・ストリートの恋人たち』ニコラス・ブライテル、『犬ヶ島』アレクサンドル・デスプラ、『メリー・ポピンズ リターンズ』マーク・シェイマンの計5作品がノミネートされている。

　今年の【アカデミー賞】は、現地時間2月24日に米LAのドルビー・シアターにて開催される。

◎【第91回アカデミー賞】ノミネーション
＜作品賞＞
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『女王陛下のお気に入り』
『グリーンブック』
『ROMA/ローマ』
『アリー/スター誕生』
『バイス』

＜監督賞＞
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
パヴェウ・パヴリコフスキ『COLD WAR あの歌、2つの心』
ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
アダム・マッケイ『バイス』

＜主演男優賞＞
クリスチャン・ベール『バイス』
ブラッドリー・クーパー『アリー/スター誕生』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た夢』
ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』

＜主演女優賞＞
ヤリッツァ・アパリシオ『ROMA/ローマ』
グレン・クローズ『天才作家の妻　40年目の真実』
オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
レディー・ガガ『アリー/スター誕生』
メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me？』

＜助演男優賞＞
マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
サム・エリオット『アリー/スター誕生』
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?』
サム・ロックウェル『バイス』

＜助演女優賞＞
エイミー・アダムス『バイス』
エマ・ストーン　『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』
マリーナ・デ・タヴィラ『ROMA/ローマ』
レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』

＜脚本賞＞
『女王陛下のお気に入り』
『First Reformed』
『グリーンブック』
『ROMA/ローマ』
『バイス』

＜脚色賞＞
『バスターのバラード』
『ブラック・クランズマン』
『Can You Ever Forgive Me？』
『ビール・ストリートの恋人たち』
『アリー/スター誕生』

＜撮影賞＞
『COLD WAR あの歌、2つの心』
『女王陛下のお気に入り』
『Never Look Away』
『ROMA/ローマ』
『アリー/スター誕生』

＜編集賞＞
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『女王陛下のお気に入り』
『グリーンブック』
『バイス』

＜音響効果賞＞
『ブラック・パンサー』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『ROMA/ローマ』
『アリー/スター誕生』

＜音響編集賞＞
『ブラック・パンサー』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『クワイエット・プレイス』
『ROMA/ローマ』

＜作曲賞＞
ルドウィグ・ゴランソン『ブラック・パンサー』
テレンス・ブランチャード『ブラッククランズマン』
ニコラス・ブライテル『ビール・ストリートの恋人たち』
アレクサンドル・デスプラ『犬ヶ島』
マーク・シェイマン『メリー・ポピンズ リターンズ』

＜歌曲賞＞
「All the Stars」歌唱：ケンドリック・ラマー、SZA　作曲：ケンドリック・ラマー、Al Shux、ソンウェーヴ、SZA、アンソニー・テフィス（『ブラック・パンサー』）
「I’ll Fight」歌唱：ジェニファー・ハドソン　作曲：ダイアン・ウォーレン（『RBG』）
「The Place Where Lost Things To Go」歌唱：エミリー・ブラント　作曲：マーク・シェイマン、スコット・ウィットマン（『メリー・ポピンズ リターンズ』）
「Shallow」歌唱：レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー　作曲：レディー・ガガ、マーク・ロンソン、アンソニー・ロソマンド、アンドリュー・ワイアット（『アリー・スター誕生』）
「When A Cowboy Trades His Spurs for Wings」歌唱：ティム・ブレイク・ネルソン、ウィリー・ワトソン　作曲：デヴィッド・ローリングス、ジリアン・ウェルチ（『バスターのバラード』）

＜長編アニメ賞＞
『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ：オンライン』
『スパイダーマン：スパイダース』

＜衣裳デザイン賞＞
メアリー・ゾファーズ『バスターのバラード』
ルース・E・カーター『ブラック・パンサー』
サンディ・パウエル『女王陛下のお気に入り』
サンディ・パウエル『メリー・ポピンズ　リターンズ』}
アレクサンドラ・バーン『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』

＜視覚効果賞＞
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『プーと大人になった僕』
『ファースト・マン』
『レディ・プレイヤー1』
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

＜短編アニメ賞＞
『Animal Behaviour』
『Bao』
『Late Afternoon』
『One Small Step』
『Weekends』

＜長編ドキュメンタリー賞＞
『Free Solo』
『Hale Country This Morning, This Evening』
『Minding The Gap』
『Of Fathers and Sons』

＜短編ドキュメンタリー賞＞
『Black Sheep）』
『End Game』
『Lifeboat』
『A Night At The Garden』
『Period. End of Silence』

＜外国語映画賞＞
『Capernaum』（レバノン）
『COLD WAR あの歌、2つの心』（ポーランド）
『Never Look Away』（ドイツ）
『ROMA/ローマ』（メキシコ）
『万引き家族』（日本）

＜美術賞＞
『ブラック・パンサー』
『メリー・ポピンズ　リターンズ』
『女王陛下のお気に入り』
『ファースト・マン』
『ROMA/ローマ』

＜メイクアップ＆ヘアスタイリング賞＞
『Border』
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
『バイス』

＜短編映画賞＞
『Detainment』
『Fauve』
『Marguerite』
『Mother』
『Skin』