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2019/01/17

エリー・ゴールディング、ディプロ&スウェイ・リーとのコラボ曲/待望のニューAL/ビョーク愛を語る


 エリー・ゴールディングが、ディプロとレイ・シュリマーのスウェイ・リーとタッグを組んだ最新シングル「Close To Me」が、2019年1月12日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でTOP40入りし、最新チャートではさらに順位をあげて31位にランクインした。

 アリアナ・グランデ、マドンナなどを手掛ける人気ソングライター、サヴァン・コテチャとともに共作された「Close To Me」は、絶望的な愛がテーマとなった、エッジーかつキャッチーな楽曲に仕上がっており、ハンガリーのブダペストで撮影されたミュージック・ビデオは、エリーがハイエンドなファッションに身を包む、ゴージャスで見応えのある作品になっている。

 ここでは、エリーが、この曲のドラマチックなラヴ・ストーリーのインスピレーション源、ディプロが参加するきっかけや、待望のニュー・アルバムについて、英ロンドンの自宅から米ビルボードに語ったインタビューをお届けする。


◎「Close To Me」の制作は、どのように始まったのですか?
エリー・ゴールディング:サヴァン・コテチャとLAでスタジオ入りした時に、曲のギターのパートをいじり始めたところから。とてもシンプルだった。時には、自分のことを全く深刻に考えないで曲を作らなきゃ、って思うの。じゃないと、何もかも考えすぎてしまって、自分と対立することになってしまう。「don't let me down~」というパートを歌いながら、「うん、これで行こう」って思ったことを覚えてる。ただただコミットしなきゃない時もあるのよ。

◎曲の核にある、激しいラヴ・ストーリーは、何にインスパイアされたのですか?
エリー:その当時、忘れたいと思うようなことが世界で起こっていた。サヴァンは、特にアメリカで起こっていることに、とてもセンシティブなの。だから私たちは、そういったことを忘れて、バカバカしいものを書きたかったんだと思う。激しく、多分上手くいかない関係、一緒にいると世の中のことを忘れてしまえるような人、そういったことについての曲に再び取り掛かれるのはとってもいい気分だった。

◎ディプロとスウェイ・リーは、どんな経緯で参加することになったのですか?
エリー:ディプロは、後から加わったの。彼に曲を送ったのは、何かが欠けていると思ったから。彼は業界内で最もハードワーキングな人で、(曲を)ものすごく気に入ってくれたことが分かった。なぜなら、すぐに戻しを送ってきてくれたから。きっと徹夜で取り掛かってくれたんだと思う。この曲にピッタリな人がいるって彼の方から言ってきてくれた。そこでスウェイ・リーが参加することになった。

◎昔から頻繁にエレクトロニック・アーティストとコラボしてきましたが、ダンス・ミュージックに惹かれる理由は?
エリー:そういった音楽を聴いて育ってきたから、体に染みついている。私は、ザ・プロディジー、フューチャー・サウンド・オブ・ロンドン、マッシヴ・アタックなどを聴いて育った。車の中で、家族と一緒にダンス・ミュージックを聴いていたことも覚えてる。私と私の家族にとって現実を逃避する手段だったのかもしれない。そしてティーンエイジャーになって、ソングライティングに出会い、ギターを学び、イモジェン・ヒープやビョークやジョニ・ミッチェルやアーニー・ディフランコの音楽を聴いた。今後もずっとエレクトロニック・プロデューサーとコラボしていくと思う。今、フォー・テットと仕事ができるように頑張ってるの。

それに、たくさんのクラシック音楽を聴いている。とても癒されると感じるし、クラシック音楽を聴くたびに、その複雑さに取りつかれる。だから私はビョークが大好きなの。ビョークは、今でも私が最も大好きなアーティスト。何故なら、クラシックとエレクトロニック・ミュージックを、本当に美しく、巧みに融合させるし、それを自分自身で作曲している。彼女は、ずっと私のヒーローよ。

◎「Close To Me」のミュージック・ビデオはハンガリーのブダペストで撮影されたそうですが、撮影はどうでしたか?
エリー:すごく楽しかった。(監督の)ダイアン・マーティンは、ほんとクレイジーで、彼女のことは愛してる。みんなでとても楽しい時間を過ごせた。彼女は心優しいけれど、自分の目的をちゃんと理解してる。すべてがうまくハマった感じね。この曲には何というか……自分じゃない人にならなきゃいけないというプレッシャーは感じなかった。クールなドレスを纏って踊りまくって、それで十分だった。

◎今年リリース予定のニュー・アルバムの制作中とのことですが、2015年に発表した『デリリウム』とはどんな風に違う作品になりそうですか?
エリー:アルバムは、ある意味、回帰だと言えると思う、なぜなら自分で大半(の曲)を書いたから。前作よりコラボレーションが少なくなっているし、より明快で、空間のある作品になっている。このアルバムは、私自身の声とソングライティングのアルバムで、ずっとこういうことがやりたかった。エレクトロニック、ヒップホップの影響に加え、私が聴きながら育ち、今も拭うことができない音楽からの影響もある。私はポップ・ミュージック界で起こっていることに対して、いつでも自分なりの解釈を持ってきたと思ってる。

◎「Close To Me」MV
https://youtu.be/ajN57m_OSpY

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