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2018/08/14

マシュー・ボーンの『シンデレラ』10月上陸、首藤康之、平原綾香ら豪華メンバーからコメント到着

 マシュー・ボーンの『シンデレラ』が2018年10月東急シアタオーブにて上演される。

 古典を斬新な手法で全く新しい作品に蘇えらせる翻案の天才、マシュー・ボーン。その日本上演最新作となる。舞台は1940年、 第二次世界大戦のロンドン。地味で冴えないシンデレラは、ある日ケガを負ったパイロットと出会い、街のダンスパーティーで再会する。シンデレラは流行のイブニングドレスに身を包み、かぼちゃの馬車ならぬ、モーターバイクに乗ってきた。官能的で幸せな時間はつかの間、12時の鐘が響く中、空襲が2人を襲い再び離れ離れに。残して行った片方の靴を手に、パイロットがシンデレラを探す旅がはじまる。

 自身が主催するダンスカンパニーNew Adventuresの作品はもちろん、ブロードウェイミュージカル『メリー・ポピンズ』をはじめとする数々のミュージカル作品の振付も手がけるマシュー氏。この“現代版・シンデレラ”をマシュー氏はこう語る。

「シンデレラの物語を読み込めば読み込むほど、戦時中に設定するのがピッタリだと思いました。暗くロマンティックなトーン。一瞬一瞬がすべてであり、愛を見つけても突如として奪われてしまう時代。そして世の中は、まるで明日がないかのように慌ただしかった。この時代に犠牲を払った人々、愛を見つけた人々、もしくは愛を失った人々の精神や勇気がこの作品に描かれていることを願います」

 彼にゆかりのある豪華メンバーからもコメントが到着した。

首藤康之(ダンサー)コメント
マシュー・ボーンの『白鳥の湖』2003年主演、2005年王子役
相変わらず素晴らしいセンスだと感じました。マシューは時代にとても敏感で、物語の設定を変えることで観客が作品をよりリアルに感じられる。そして最後にはひとつのテーマ、光や希望、未来が残ります。プロコフィエフの音楽は現代的でマシューの感性に近い名曲です。作曲家が何を考え、どういう時代を生きてきたかを汲み取ることでリアリティを持ち、人の心を打つのだと思います。ダンサーに対してはセリフを喋るように、感情から身体を動かすプロセスを大切にしています。それが必ず観客の心にタッチする、それはお約束します。

◎平原綾香コメント
ミュージカル『メリー・ポピンズ』(マシュー・ボーン振付)主演
マシューさんの振付は内側の想いを表現していて、すべての振りに意味があります。音楽のタイミングに敢えて合わせていない振付も多く、ダンスで音楽に歌詞をつけるように、有名な曲を伴奏にしてしまうような力があります。シンデレラのイメージを良い意味で裏切る作品です。ここまでシンデレラの心情を明かした作品があったでしょうか。まるで、知られざる秘話かドキュメンタリーを観ているようで、ラストシーンでは泣きました。概念を覆す、新しいジャンルを築いています。見所がありすぎて何度か観ないと足りません。是非劇場でこの感動を体験してください!

◎大貫勇輔(ダンサー・俳優)コメント
マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』2013年主演、ミュージカル『メリー・ポピンズ』バート役
ダンサーたちの雄弁さ、 完成度の高さに改めて驚かされました。 振付という脚本をちゃんと言葉にしていて、セリフがないのに聞こえてくる。マシューの作品はどれも一番深いところに「愛」というテーマがあると思います。時代やその他の設定を置き換えることで本質的なものが際立ち、 観ている人をハッとさせる。 絶対的に美しく、ミステリアスなニュアンス、衣装と舞台セットの説得力もあいまって見事に総合芸術として創り上げられている。直に伝わってくるエネルギーが凄まじい。是非生の舞台で感じていただきたいです。


◎公演情報
【マシュー・ボーンの『シンデレラ』】
2018年10月3日(水)~14日(日)
東急シアターオーブ

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