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2018/04/01

【深ヨミ】『グレイテスト・ショーマン』映画×音楽の相乗効果は?サントラのセールス動向を読み解く

 Billboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、『グレイテスト・ショーマン オリジナル・サウンドトラック』が、ロングヒットを記録している。

 映画『グレイテスト・ショーマン』は、“地上でもっとも偉大なショーマン”と呼ばれた19世紀アメリカの実在の興行師P・T・バーナムの半生を描いたミュージカルで、2017年12月20日に全米公開、2018年2月16日に日本公開された。劇中で歌われるミュージカルナンバーを『ラ・ラ・ランド』を手がけたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが担当し、劇中歌「This is Me」は、【第75回ゴールデングローブ賞】で最優秀主題歌賞を受賞した。

 そんな「This is Me」も収録された本アルバムは、4月1日現在で近年の映画サントラとしては、2015年発売の『ワイルドスピード スカイミッション』に次ぐヒット作品となっている。今回はSoundScanJapanより、『グレイテスト・ショーマン オリジナル・サウンドトラック』の各CDショップと主要ECサイトでの週別売上を抽出し、ヒットの要因を調査しようと思う。

『グレイテスト・ショーマン オリジナル・サウンドトラック』
2018/1/17 RELEASE(国内盤リリース)

1週目 712枚
2週目 556枚
3週目 666枚
4週目 715枚
5週目 4,879枚
6週目 17,331枚
7週目 19,984枚
8週目 17,692枚
9週目 13,825枚
10週目 11,456枚

 上記を見てみると、リリースから1週目~4週目(集計期間:1/15~2/11)は、まだ映画が公開されていなかったが、若干売上を伸ばしていたことがわかる。このことから、【第75回ゴールデングローブ賞】で最優秀主題歌賞や、『ラ・ラ・ランド』と同じ音楽チームが楽曲を手がけているということが、公開前にも関わらず、サウンドトラックの話題性に繋がったことが推測できる。

 5週目(集計期間:2/12~2/18)からは日本での公開がスタートし、同時にサントラのセールスも右肩上がりになったことがわかる。リリース7週目には“Top Albums Sales”で首位を獲得、以降も映画のヒットと呼応するようにサントラもチャート上位をキープし、10週目にあたる今週4月2日付の“Top Albums Sales”でも、3位にチャートインする粘り強さを見せている。

 なお、SoundScanJapan調べによると、輸入盤も累計23,243枚売り上げており、国内盤と合わせると11万枚を越えるセールスを記録している。映画の公開から1か月半経った来週以降は、どのような売上動向を見せるのか、注目していきたい。

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