2017/03/04
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2017が、今年も5月4日から6日までの3日間、東京国際フォーラムを中心とした大手町・丸の内・有楽町エリアにやってくる。今年のテーマは「ラ・ダンス 舞曲の祭典」だ。
太古の昔より、人が踊るところにはいつも音楽が奏でられてきた。最も原初的な表現行為であるダンスは、常に音楽とともに民衆の中から生まれ、ごく早い時期からクラシック音楽に影響を与えている。
「舞曲」と「リズム」を切り口に、ルネサンスから今日まで600年間のパノラマを展開する今年のLFJでは、宮廷舞踊や民俗舞踊を取り入れた傑作から、20世紀以降のジャズやロック、ワールド・ミュージックに触発された作品、さらにはタンゴやフラメンコ、和太鼓やジャズまで、躍動感あふれる多彩なプログラムが目白押しとなる。打楽器が大活躍する曲や、スペイン・中南米の作曲家の曲が多く演奏されるのも今年の特徴だ。
民俗舞曲に触発された国民楽派の傑作としてドヴォルザーク「スラヴ舞曲」、ブラームス「ハンガリー舞曲」、コダーイ「ガランタ舞曲」などを始め、チャイコフスキーをはじめとしたバレエ音楽の傑作、宮廷舞踊や民俗舞踊のスタイルを取り入れたルネサンス~ロマン派の交響曲・協奏曲・器楽曲としてバッハ「無伴奏チェロ組曲」、シューベルト「ドイツ舞曲集」、リストやサン=サーンスの「死の舞踏」、ジャズやロック、ワールド・ミュージックに触発された20世紀以降の傑作としてピアソラ「タンゴの歴史」マルケス「ダンソン第2番」と、幅広く好奇心を充足させるプログラミングが繰り広げられる。
アルゼンチンの作曲家バカロフによるバンドネオンをフィーチャーした南米の宗教曲「ミサ・タンゴ」や、世界が注目するジャズ作曲家挾間美帆によるバレエ音楽「組曲:The DANCE」日本初演、脱ジャンル音楽パフォーマンス集団渋さ知らズによる渋さ版「舞曲の祭典」など、クラシックファンならずとも立ち会いたい公演ばかりだ。チケット一般発売開始は2017年3月18日。
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