2014/08/20
YUIや絢香、家入レオなどを輩出した“音楽塾ヴォイス”出身の実力派シンガーソングライター rieco。待望の1stミニアルバム『So right』を発表したばかりの彼女が、今作へ込めた想いなど近況を語った。
riecoは今作のリリース記念招待制ライブを8月12日 東京・南青山FutureSEVENにて開催。スティーヴィー・ワンダーやマーカス・ミラーと演奏している一流ミュージシャンを従え、グラミー賞を本気で目指しているアーティストの本領を発揮、圧倒的な歌唱力でもって観客を唸らせる。「この人は(音楽で)自由に羽ばたかせたら、ここまで強烈な歌声を放つのか」そう誰もが思ったであろうアクトに大喝采が贈られた。
そんな彼女が同ライブの終演後、Billboard JAPAN.comのインタビューに答えてくれた。
◎rieco終演後インタビュー
--rieco史上最高に豪華な布陣でのライブでしたね。
rieco:だから今回はすごく緊張するかと思ったんだけど、いざ本番になったら全然緊張しなくって。メジャーデビューする前から憧れていた人たちとライブできる喜びのほうが大きくって! だからすごく「ライブって楽しい!」って思えるライブでした。いつもだったらバンドになると音とぶつかっちゃうこともあるんだけど、今回は自分の心の声が出た感じがして。
--実際、今までのライブで声が一番刺さりました。
rieco:本当ですか! 実は昨日までは物凄く不安で泣いてたんですよ。プレッシャーとかいろんなことが自分の中に降りかかってきて、怖いし、自信がなくなっちゃって。でも昨日オラクルカードを引いたら「人に愛と光を与える仕事を全うしなさい」みたいなカードを引いたんで、怖がるより愛を楽しもうと思って。それでバンドメンバーの愛だったり、お客さんたちの愛を感じたら全然怖くなくなって、すごい楽しかった! 初めてバンドで心を解放して歌えた気がします。
--今日生披露したミニアルバム『So right』。自分の中でどんな作品になったなと感じていますか?
rieco:今までの自分と変わらなくもあり、ひとつ新しいところに踏み出した部分もあり、曲によって次のステップへ押し出された感覚はありましたね。カントリーって日本の場合だと“カントリー”って名付けた途端に売れないって言われるけど、それを敢えて言ってしまおうと思って。そういう意味でも力強い一歩になったアルバム。
--日本を代表するカントリーアーティストになりたい?
rieco:そう、やりたいんです。
--「私が日本にカントリーを広めます」って言っちゃえば?
rieco:さっき、ちょうど楽屋でみんなと話してて。そうやって言っちゃおうかって。
--ジャパニーズNo.1カントリーシンガー。
rieco:ハハハ! ひとりしかいないから(笑)。まぁでもカントリーを歌っていくことで、オリコンTOP10を目指すとかじゃなくて、世界に通じる音楽を作りたいなと思っているので。今作もそう思って作ったアルバムですし。それでグラミー賞はもちろん、行けるところまで行ってやろうと思って。博多もんは負けず嫌いなので、博多魂を持ったままグラミー賞を目指したい。
--最後に読者の皆さんへメッセージを。
rieco:自分を信じて、自分らしく生きていくというのは、物凄く恐ろしいことだなって今回思ったんですよね。でも物凄く恐ろしいことなんだけど、それは自分以外の誰かと分かり合えたときに一瞬で消え去って、愛に変わるんだなってことが分かったんで。だから恐怖を抱えながらでも絶対に共感して下さる方はいるはずなので、負けずに進んでいってほしいなって思います。そのときに『So right』が隣にあったらいいなと思います。
取材&テキスト:平賀哲雄
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