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2014/06/13

イギリス公共放送局のBBC、コストダウン指示され人員削減へ

 イギリスの公共放送局BBC(英国放送協会)が、2017年までにラジオ部門の人員を15%削減すると発表した。

 2012/13年には36億ポンド(約6,200億円)に及んだ納税者からの受信料を主体に、BBCワールドワイドなど付属ビジネスからの14億ポンド(約2,400億円)を加えて資金としている同英国の巨大メディアは、会社全体でコストダウンするよう指示を受けているという。

 さらには、ラジオ1、ラジオ2、ラジオ1・エクストラ、ラジオ6・ミュージック、アジアン・ネットワークのポップス系放送局と、ラジオ3、ラジオ4、ラジオ4・エクストラのクラシック/トーク系放送局という2つの管理拠点を設けるとのこと。BBCは声明で、ラジオ局間の管理を合理化・統合しながらも“各局の文化と独自性”を維持するための拠点だと述べている。

 BBCラジオのディレクター、ヘレン・ボーデンは、「BBCラジオは世界の羨望の的であり、我々の独創性はどこにも負けません。しかし、資金問題に対処すべく、独自性や多くのリスナーとの関係を壊すことなく、デジタル世界でより身軽にするために出来る限り縮小しなくてはならないのです」と語っている。