SuG 野外攻略成功「世界的にバンドが終わりかけてる」それでも……

NEWS

2014/05/07

　2013年12月29日国立代々木競技場第二体育館にて復活を遂げたSuG。BiSとの異端児ツーマンライブ開催（http://bit.ly/1lIDx3P）も発表したばかりの彼らが、5月6日初の野外ワンマンライブ【SuG OnemanShow 2014 B.A.B.Y.】を日比谷野外大音楽堂にて開催した。

＜今年一番寒い野音を熱くできたら最高じゃない！＞

　この日のライブは、メンバーが「B.A.B.Y.」のロゴオブジェを抱え、客席から登場するサプライズでスタート。今にも雨が降りそうな曇り空であったものの、武瑠（vo）は「この公演はツアーのファイナルではなく、新しいSuGの初日だと思ってます。そんな日に相応しい雲一つ無い晴天です！」「今年一番寒い野音を熱くできたら最高じゃない！」と煽り、前半から「LOVE SCREAM PARTY」「不完全Beautyfool Days」等のキラーチューンを惜しみなく畳み掛けていく。

　正直言って、この日の野音は寒さとの戦いであった。しかし彼らは夏にピッタリの新シングル『B.A.B.Y.』を初披露したり、夏日続きのGWにおいて最低気温を記録した状況に笑いながら「逆境だと燃えるんで、脱ごう！」と、自らも観客も脱衣させた上で「☆ギミギミ☆」を投下したり、そこへ大量の風船を飛び交わさせたりと、苦手意識のあった野外ライブをSuG史上最も熱いライブにしようと躍起になっていて、その姿勢は夏フェスさながらの開放的な光景を生み出すまでに至る。

＜どんな奴でもファンにできるバンドなんだって自信がつきました＞

　「39GalaxyZ」の大合唱を経て、本編最後のMCで武瑠は「勇気も自信ももらいました。SuGが休んでいる間に好きになりましたって言ってくれる人がたくさんいて、男の子が増えてたり、違うジャンルの人が初めて来てくれたり、最近知った人が野音に遊びに来てくれたり……これからどんな奴でもファンにできるバンドなんだって自信がつきました。場所もそう。外怖ぇーなってちょっとあったけど、今日やって、外でも出来る。中でも出来る。どこでも出来る。誰とでも出来る。自信になりました。本当にありがとう！」と語り、そして「今日はSuGやってて一番前向きで、強い「dot.0」がみんなと歌えそうです」と、夕暮れの野音に、ここから更に世界を広げていく為の狼煙のような「dot.0」を響かせる。

＜SuGフェス＆舞浜アンフィシアター2daysワンマン開催決定＞

　アンコールは、炎が燃え盛るステージから霞ヶ関に轟く「MISSING」でもってスタート。また、武瑠が「アジアにも行ってより思ったんですけど、世界的にバンドは終わりかけてます。それはね、ここまでコンピューターが、インターネットが発達して、バンドなんか組まなくてもみんな音楽ができるから。そういう音楽も俺も大好きだし、自分でも聴くし、みんなにも勧めるし。だけど、俺たちは、SuGは、バンドです。そう決めた以上、これからもバンドでやっていく」と宣言しつつ、8月に【SuG LIVE BATTLE 2014】を実施し、10月に舞浜アンフィシアター2daysワンマン【VersuS　極彩SuG VS 極悪SuG】を開催することも発表した。

　そして「騒いで、はしゃいで、笑ってついてこい！」と叫び、この日も最後は「ときどきすてきなこのせかい」で美しい音楽と光景を創造。充足感に満ちた表情でステージを後にしている。2014年をSuGイヤーにするべく邁進し続ける彼らの動向、今後も注目してほしい。

取材＆テキスト：平賀哲雄

◎ライブ【SuG OnemanShow 2014 B.A.B.Y.】
05月06日（火・祝）日比谷野外大音楽堂 SET LIST：
01.小悪魔Sparkling
02.Block Party MonstAr
03.Fast Food Hunters
04.LOVE SCREAM PARTY
05.Boom Boom Neat
06.不完全Beatyfool Days
07.夏音-kanon-
08.無条件幸福論
09.B.A.B.Y.
10.NO OUT NO LIFE
11.☆ギミギミ☆
12.俺式Continue
13.Crazy Bunny Coaster
14.Toy Soldier
15.39GalaxyZ
16.dot.0
En1.MISSING
En2.gr8 story
En3.heavy＋electro＋dance＋punk
En4.ときどきすてきなこのせかい