2014/05/04
前田敦子や能年玲奈や新垣結衣に対して「処女なわけない!」と痛快に断言する楽曲や、ジャパレゲやロキノン系を好きな彼氏に染まるダメ女の歌も話題。ガールズポップバンド界の異端児 ぽわんが、5月2日 渋谷LUSHにてワンマンライブを開催した。
<元BiSのユケも乱入する中、生着替え&ビキニ姿で客席飛び込む>
3人の女の子と1人の女装家(35歳♂/dr)でセーラー服に袖を通し、激ポップなメロディーに乗せてアイロニー全開の歌詞を歌ってきたぽわんだが、今回のワンマンライブは【セーラー服を脱がせて~普通のおばさんに戻ります~】と題し、以前からライブ中に脱衣することを示唆。実際、後半戦に差し掛かるところで「脱衣はアートだあああ!」と、BiS「nerve」に乗せてセーラー服を脱ぎ出し、元BiSのユケ(モルヒネ東京)も乱入する中、メンバー一同はスクール水着姿に。神永ミサキ(key)はさらに上下ビキニ姿となり、そのまま客席へ飛び込んでしまう。
<マツコ(35歳♂/dr)が拡声器を持って「谷間!」と連呼>
それだけ大暴れしておきながら「nerve」が終わる頃には、4人揃って水玉の新衣装姿になっているという生着替えショーを終えると、「普通のおばさんに戻ったので」と、いきなりシリアスモードに。チャットモンチーにも通ずる世界観の失恋ソングをセンチメンタルに響かせ、不器用だった19歳のときの曲「憂鬱なティティ」では、純然たる激情ロックで涙を誘う。そして本編最後は、百戦錬磨のキラーチューン「シャンハ?ンチラリス?ム」。マツコ(35歳♂/dr)が拡声器を持って「谷間!」と連呼しながら客席へと突っ込み、会場中にスパークを生み出す。
<雨に打たれてこの有様だ 今さら傘をさして一体何になる……>
ここがピークだと誰もが信じて疑わなかった同公演。しかしアンコールでは誰もが想像し得ない展開が待っていた。4人は最後の楽曲として「まだなんとか」という未発表曲の演奏を始めたのだが、歌い出したのはモエ(vo,g)ではなく、もはや完全におっさんに戻っていたマツコ(35歳♂/dr)。当然ながら客席からは笑い声やツッコミが飛び交う。しかし彼のあまりにも全身全霊で、銀杏BOYZの峯田和伸をも想わせるほどの熱唱に、誰もが釘付け状態になっていく。
雨に打たれてこの有様だ
今さら傘をさして
一体何になるというのです
ただ
まだどうにかなるような気がして
まだなんとかなるような気がして
涙なしでは聴けない、切実過ぎるその歌は、ぽわんのようなひねくれたバンドを好む者たちに刺さらない訳もなく、多くの喝采と感涙を誘った。
<脱いだスク水がない。スク水、盗まれた!>
こうしてモエいわく“情緒不安定”で何でもアリのワンマンは終了。ライブ後はファンとチェキ会やサイン会を楽しんでいたのだが、最後の最後にこの日最大の事件が起きる。ビキニ姿になる為にスクール水着を脱いでいた神永ミサキが「脱いだスク水がない。スク水、盗まれた!」と、大騒ぎ。実際、ライブハウス中を探しても発見できず、5月3日23時現在も見つからないまま。軽く落ち込んでいたので、発見した人は彼女のツイッターアカウント(http://bit.ly/SkuCwU)まで連絡してあげてほしい。
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:山田準平
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