2013/09/04
カニエ・ウェストが先週末、カザフスタンの大統領、ヌルスルタン・ナザルバエフの孫息子の結婚式でパフォーマンスを行い、数百万ドルに上る報酬を得たと報じられた。
ゴシップサイト“TMZ”によると、ウェストはカザフスタン・アルマトイ市にあるホテル・ロイヤル・チューリップで行われた同プライベート・ギグにて、「キャント・テル・ミー・ナッシング」などを含むヒット曲を披露したという。
ナザルバエフは、1991年にカザフスタンが旧ソ連から独立を勝ち取る以前から最高位の職に就いており、中央アジア初であり唯一の大統領となった。しかし、在任期間中に莫大な個人資産を蓄えるなど、常に汚職疑惑も付きまとっている。
また、世界的に著名なアーティストがカザフスタンで“ショービジネス”を行ったのはこれが初めてではない。スティングは2011年にナザルバエフのために公演を予定していたが、その後、同国の石油労働者に対する抑圧が報告されたため公演をキャンセルすることとなった。
なお、コメディアンのサシャ・バロン・コーエンは、同国を風刺した2006年公開のドキュメンタリー・コメディ『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で主演。カザフスタンのテレビレポーターを演じ映画ファンを笑い転げさせ、世界中で大ヒットさせた。映画が公開された当初、カザフスタン当局はコーエンを訴える構えを見せるなどしたが、昨年になって同国外務大臣は、国に観光マネーをもたらしたと彼に感謝している。
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