2013/09/03
1981年の初来日から数えて、今回で8度目の来日公演となるミラノ・スカラ座が、9月3日都内にて開幕記者会見を行った。
2013年の演目は、ヴェルディ生誕200年を記念し、ヴェルディ最後のオペラ作品「ファルスタッフ」と中期の傑作「リゴレット」。今回は、指揮がダニエル・ハーディングと、グスターボ・ドゥダメルという旬の若手マエストロ2名ということもあり、開幕前から期待と注目が高まっている。
ファルスタッフの指揮を務めるハーディングは、「ファルスタッフから学べることはたくさんある。“人間なら誰しも、人を騙したり、誘惑したり、悪事を働いた経験があると思う。だが、一番最後に、ぼくもバカなことをしたけど、最後に笑えれば良いじゃないか。そういう結論になれば、この世の中はとても素晴らしいものになる。”という意味が込められていると思う。多くの悲劇ばかりを作ってきたヴェルディが、人生の最後に喜劇を作り、こんな素晴らしいメッセージをくれたということは感無量だ。」と述べた。
また、ドゥダメルは、「スカラ座のファミリーの一員になれたことを光栄に思うと同時に、スカラ座の歴史とともに歩んできたリビング・レジェンド達を目の前にし、とても責任を感じている。ハーディングも理解してくれると思うが、スカラ座でリゴレットを振ることは、容易なことではない。長い伝統をリスペクトするとともに、新しい扉を開くことも重要だと考えている。」と意気込みを語った。
今回、スタッフと出演者含め総勢462名、47台のコンテナに収められた舞台装置や衣装とともに来日したミラノ・スカラ座。9月4日の東京公演を皮切りに、名古屋、大阪へとツアーが行われ、また、うち3公演ではテレビ放送の他、被災地でのライブ・ビューイングなどが予定されている。
◎ミラノ・スカラ座2013年日本公演 東京公演
ヴェルディ作曲『ファルスタッフ』 ダニエル・ハーディング指揮
日程:9月4日・6日・8日・12日・14日
会場:東京文化会館
ヴェルディ作曲『リゴレット』 グスターボ・ドゥダメル指揮
日程:9月9日・11日・13日・15日
会場:NHKホール
ミラノ・スカラ座管弦楽団特別演奏会 ダニエル・ハーディング指揮
日程:9月5日
会場:東京文化会館
ミラノ・スカラ座バレエ団『ロミオとジュリエット』
日程:9月20日・21日・22日・23日
会場:東京文化会館
その他、名古屋・大阪公演あり
More Info:http://scala2013.jp/
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