イギリスITVで放送されているサイモン・コーウェルの公開オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』が第7シーズンの終了を迎え、ハンガリーの影劇一座“Attraction”が新たな王者となった。しかし、そのライブ・フィナーレは驚きの展開を迎えることとなった。

　というのも、オペラを歌っているパフォーマンスの最中、ひとりの女性がステージに現れ、なんと番組審査員のコーウェル、アリーシャ・ディクソン、アマンダ・ホールデン、デヴィッド・ウォリアムスに向かって卵を投げ始めたのだ。女性は間もなくステージから引きずり降ろされたが、司会者であるアントとデックは観客に演出ではない旨を説明。ITVが後に話したところによると、女性はどうやらファイナルに参加していない、ある4人組のメンバーだったという。

　また、番組の代表者は女性について「ナタリー・ホルト（30）は彼らのパフォーマンスのバックグループの一員で、彼女の誤った行動により警察が呼ばれる事態となった。しかしながら我々は、今回のことでこれ以上の措置を取らないことを決定した」としている。

　ホルトは「（オペラを歌っていた兄弟の）リチャードとアダムに、パフォーマンスの邪魔をしてしまったことを謝りたい。今までこんなことはしたことないし、後から考えるとなんてバカなことをしたんだろうと気付きました」と反省しきりだが、思わぬ被害にあった兄弟は「僕達のパフォーマンスを妨害しようとしたことはがっかりだが、最後まで歌えたことを誇りに思う。皆さんご支援をありがとうございました。とても楽しかったです」とコメント。

　ちなみに番組の視聴率は、近日2シーズン目の勝者が決まるBBCの歌手オーディション番組『ザ・ヴォイス』に勝利したようだ。